ものがたり

日本の夜を、薫りで旅する。

香りは、
目に見えない時間をかたちにする。

「今日」という名前には、
ただ流れていく一日ではなく、
意識して生きる"いま"という
意味を込めました。

過去でもなく、未来でもない。
触れることのできる唯一の時間は、
今日だけです。

石と苔の上に置かれた【今日】のお香3種(凍星・薫風・宵待)

私たちは、日本の伝統的な
香文化に根ざしながら、
現代の生活に調和する
新しい香りを探求しています。

自然の静けさと、洗練された香りの設計。
その重なりが、空間と心を整えていく。

慌ただしい日常の中に、
ほんの少しの余白を。

香りとともに過ごす「今日」が、
より深く、美しい時間になることを願って。

香りの素材とともに置かれた薫風のパッケージ

【今日】というブランド

【今日】はお香を中心に、
日本の風土を思い起こさせる
アイテムを取り揃えるブランドです。

それぞれの故郷。
訪れた旅の思い出。
いつか行ってみたい土地。

一人ひとりの心にある"日本"。

目を閉じればその土地の情景が広がり、
心まで包み込む。
そんな香りをお届けします。

【今日】のお香3種のパッケージ(凍星・宵待・薫風)

つくり手の想い

【今日】代表 二井マサコ

はじめまして。
香りのブランド【今日】の代表、二井マサコです。
ブランドに辿り着き、サイトをご覧くださり誠にありがとうございます。

なぜ今、昔からあるアナログ極まりない"お香"を届けたいのか。
お話ししたいと思います。
お時間がございましたらぜひ目を通していただけるとうれしいです。

昨今、私たちの日常は途切れることのなく繋がり続けるデジタル社会が"日常"となってきました。
境目がなく、終わりがわかりづらい。
どこからが昨日で、どこからが明日なのか。
気がつくと数日、数ヶ月、数年…
自分で自分の人生の舵をとってこれたのか?
過ぎ去ってから思い返すことが多いと感じるのは、私だけではないのではないでしょうか?

毎日楽しいことが半自動的に流れ込んでくる。
十分楽しく毎日を送ることはできます。

しかし、それが人間らしい、心や体の豊かさに繋がるのか。
定期的に小さな疑問が浮かび、そしてまた日々の忙しさに流されていく。
それがとても寂しく、限りある時間をもっと大切にできる方法はないのか?と、歳を重ねるにつれ考えるようになりました。

そんな時、私は34歳で2人目の子どもを亡くしました。

記憶などなくしてしまいたい。
それほどの悲しみと苦しみの時間を過ごし、全ての物事が無になった気がしました。
唯一、私に毎日できたことは、上の子を精一杯大切にすることと、亡くなった子にお線香を朝晩薫くことでした。

自身も生死を彷徨い、まともに動けるようになったのは出産後3〜4ヶ月。
そこで初めて、お店で手に取って自分自身でお香を選ぶことができました。

『香りもパッケージの手触りや色もこれだけ種類があるんだ!』

それまで雑貨屋さんに売っている海外のお香くらいしか触れたことがなかった私にはとても衝撃的でした。
そして、亡き人を偲ぶことへの心配りや思い入れを心の底から理解することができ、初めて
『悲しみと共に生きていこう』
と何かが一気に変わったきっかけになりました。

こう書いてしまうと、"仏事"が強くなってしまうかなと思ったのですが、
悲しみや疲れた心にとって香りはとてつもないパワーといいますか、生きる気力や"自ら選び取る"喜びを教えてくれるものだとこの時に身をもって体験することとなりました。

そして体験が元となり、強度の嗅覚過敏で柔軟剤や香水が大の苦手であるのに、日本のお香文化に強い興味が湧きました。
学べば学ぶほどに、日本の香りの歴史は不思議で面白く、心と体に深く結びついていることが理解できました。
ただ、やはり香りには流行があり、単に「伝統的な香りだからいいものだ」というのもまた違うなと、感覚的に感じ取るようになり
『それならば作ってしまう!』
と、こうしてブランドを立ち上げる決意を固めました。

【今日】というブランド名には
一日一日を自らの意思で生きる。
そんな意味を込めています。

意識しないと流されてしまう世の中、人生の舵を自ら握る。
そして、そこから見える景色を受け入れ、楽しむ。
きっと香りだけでなく、みなさんにも色々な《きっかけ》があると思います。
【今日】の香りやアイテムたちが、誰かの少しのきっかけやスイッチになってくれるとうれしいなと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今日のあなたが自分自身を受け入れ、心穏やかに過ごせますように。
いつでもこのサイトや Instagram、Threads などでお待ちしております。

— 二井マサコ